和楽器とは日本の伝統的な楽器のことで、例としては琴・三味線・和太鼓・琵琶・尺八などが挙げられます。
こうした和楽器の中には骨董品・美術品として評価されるものがあり、中には100万円近い高額な値段で取引されるような品も多いです。
ただ、和楽器の買取価格は”和楽器の質”によって大幅に変わってきますので、このページでは和楽器の種類や特徴を元に、和楽器それぞれの鑑定ポイントや、買取ではどのような和楽器に買取価格が付きやすいのかも紹介していきます。
ここがポイント!
和楽器は琴や三味線、琵琶や尺八など多数の種類があり、それぞれで鑑定のポイントも異なりますので、和楽器に詳しい方でなければ鑑定は非常に困難です。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら完全無料で利用できますし、気軽な相談やメール査定のみでも受け付けているので「まずは相談だけしてみたい…」という方へもおすすめです!
目次
※タップ(クリック)でスクロールします
和楽器について
買取価格・価値は高いの?
和楽器とは日本の伝統的な楽器のことを指し、ひとくちに和楽器といっても「琴」「三味線」のように様々な種類がありますので、まずは骨董品買取業者でも取引されることが多い和楽器を画像一覧で紹介します。
ここに掲載されていない和楽器であっても、価値ある品なら大抵の骨董品買取業者で買取可能です。
-
琴
-
三味線
-
琵琶
-
尺八
-
和太鼓
-
木魚
-
笛・能管
和楽器で高く売れる種類はどれ?
このように様々な種類の和楽器がありますが、それぞれの和楽器ごとに鑑定のポイントも大きく異なります。
和楽器の買取価格に影響する最も重要なポイントは「和楽器の作り」で、細かいところまできちんと手が込んだ作りの物は高価買取が期待できますので、こちらも後述していきます。
さすがに100万円、200万円単位で売れるような和楽器になると一般家庭から見つかる可能性は低いのですが、数万円~数十万円の鑑定価値をもつ和楽器なら普通の家庭から見つかる可能性も十分にあり得る話です。
ここに注意点!
一見ただ古いだけの和楽器に見えていたとしても、そのまま処分してしまうのはあまり推奨しません。
実は高い鑑定価値がある和楽器だったという事は買取業界では珍しくない話なので、専門家に鑑定・査定をしてもらうまでは大切に和楽器を保管しておくことをおすすめします!
また、和楽器は一応はリサイクルショップでも売ることが出来ますが、リサイクルショップは「使えるもの・綺麗なもの」が評価されやすい傾向にあるので、やはり骨董品・美術品として数えられる和楽器なら、骨董品をしっかり査定できる買取業者へ依頼するのがベストです。
では、実際に様々な種類の和楽器がどれほどの買取価格になるのかも続けて紹介していきたいと思います。
和楽器の買取相場と価値について
では、和楽器の種類ごとに買取相場や価値、鑑定ポイントについて解説していきます。
琴
琴は”筝(そう)”とも呼ばれることがある和楽器で、鑑定のポイントとしては「弦の数」「内部の彫り方」などが挙げられます。
琴は13弦と17弦の2種類があり、買取相場としては17弦のほうが高額が付きやすい傾向にあります。また、琴の内部には音の響きを良くするためにノミで模様が彫られていて、琴裏面の穴から確認することが出来ます。
この模様によっても琴のグレードをある程度判別することが可能で、特にギザギザしている「綾杉彫」や、和柄の麻型模様を彫った「麻型彫」は高級琴に施されている割合が高いため、高価買取も期待できます。
また、琴の弦を支える「琴柱」も象牙などの高級素材で出来ているものがあり、買取価格が付く場合が多いです。
品物情報 | 買取相場 |
---|---|
和琴 子持ち綾杉彫(13弦、くり甲) | 35万円 |
和琴 麻型彫 象牙竜舌(13弦) | 22~28万円 |
中国七絃古琴 | 40万円 |
三味線
三味線は3本の弦が張られた弦楽器で、長唄、義太夫、地唄など様々な種類に細分化できますが、この中でも「津軽三味線」の買取相場は比較的高額です。
三味線の鑑定ポイントとしては「棹に使われる木材の種類」「棹の太さ」「内部の彫り方」「細(ホゾ)と呼ばれる作りの有無」などが挙げられます。
三味線に使われる木材は紅木・紫檀・花梨が有名で、この中では紅木が最も価値が高く、次いで紫檀、花梨です。また、三味線も内部に音を響かせるための模様が刻まれているものがあり、模様があるほうが買取相場としては高額が付く傾向にあります。
ただ、三味線の木材になると実際に購入した方くらいしか分からない場合が多いので、骨董品買取業者の査定に任せる方が多いです。
また、三味線を弾く際の撥(ばち)も、象牙やべっ甲などで作られた高級品があり、そうした品は単体でも買取できるケースが多いです。
品物情報 | 買取相場 |
---|---|
津軽三味線 子持ち綾杉彫(紅木、金細) | 35万円 |
津軽三味線 子持ち綾杉彫(紅木、金細、象牙糸巻) | 42万円 |
津軽三味線 子持ち綾杉彫(花梨、金細) | 12万円 |
琵琶
琵琶は4,5本の弦がある弦楽器で、種類としては雅楽琵琶・盲僧琵琶・平家琵琶・薩摩琵琶・筑前琵琶の5種に細分化できます。
琵琶の鑑定ポイントとしては「木材の種類」「構造」などが挙げられます。木材は桑の木、構造は一枚板から作る「直甲」のものが最も上質ですが、こちらも詳しい方でないとなかなか見分けが付きにくいポイントです。
また、こちらも撥(ばち)が本つげなどの高級素材で出来ている場合があり、単体でも売れるケースがあります。
品物情報 | 買取相場 |
---|---|
薩摩琵琶 石田不識 | 40万円 |
楽琵琶 | 20万円 |
薩摩琵琶 | 12万円 |
尺八
尺八は竹の形を活かして作られた笛で、複数の流派に分けられていて、作りもそれぞれで少しずつ異なります。
尺八の鑑定ポイントはかなり複雑なのですが、まずは「流派の銘が入っているもの(尺八に何か文字が入っているもの)」や「作家物」などが挙げられます。
尺八本体に何か文字が書かれていたり、あるいは印などが押されている場合は「銘」や「作家銘」である可能性がありますので、高価買取も期待できます。
ただ、「銘が確認できないと価値がない」というわけではないので、こちらも骨董品買取業者の意見を聞くことをおすすめしています。
品物情報 | 買取相場 |
---|---|
尺八 琴古流 青木鈴慕 | 75000円 |
尺八 琴古流(銘有) | 32万円 |
琴古流 尺八 岡寺竹勇(印:田嶋撰) | 15万円 |
和太鼓
和太鼓といっても複数あり、お祭りでもお馴染みの「宮太鼓」や、五人囃子が抱えているような「小鼓・大鼓」まで様々な種類があります。
様々な種類の和太鼓があるため価値もピンキリですが、鑑定のポイントとしては「木材の種類」「和太鼓の作り」「革の種類」などが挙げられます。
例えばお祭りで使われる宮太鼓の場合は、木材は欅(ケヤキ)、作りは”くり貫き造”で作られたものが最も価値が高いとされています。
品物情報 | 買取相場 |
---|---|
小鼓 蒔絵装飾 | 25万円 |
雅楽太鼓 | 12万円 |
長胴太鼓 | 55000円 |
高く売れる和楽器を見分ける特徴
このように、ひとくちで和楽器といってもそれぞれで鑑定のポイントも大きく違ってきますし、上記では紹介しきれていないポイントも多くあります。
また、中古の和楽器となると状態も大切な鑑定ポイントのひとつになりますので、和楽器を鑑定して正確な買取価格を算出する事は、「専門家でなければ不可能」と言いきれるくらい繊細で難しい事です。
ですが、ある程度高く売れる和楽器かどうか判断する特徴はありますので、あくまでも目安ではありますが、そちらを紹介していきます。
高く売れる和楽器か判断する3つのポイント
- 鑑定書・保証書などの有無
- 和楽器の「銘」や「作家銘」の有無・内容
- 和楽器の作りを確認
和楽器が高く売れるかどうかは「作家や工房の情報」と「作りが丁寧かどうか」がとりあえず判断できれば大丈夫なので、その点を踏まえて上記3点について詳しくご紹介します。
鑑定書・保証書などの有無
これは和楽器以外にもいえることですが、価値ある骨董品や美術品の場合、上記画像のような「鑑定書」が付いている場合があります。
和楽器に付いている例は稀ですが、このような鑑定書が見つかれば高確率で高価買取が期待できる和楽器だと期待できます!
こうした鑑定書はお金を払って第三者機関に描いてもらうもので、鑑定書が付いている=第三者機関が骨董品・美術品として認めた品という扱いになりますので、市場でも好まれやすく、比例して買取価格も高額が期待できます。
また、鑑定書を書いてもらうにはお金が必要ですので、いわば”お金を払ってでも鑑定書を書いてもらうだけの価値がある品”ということになりますので、必然的に高い価値がある物である可能性も上がります。
ただ、和楽器の場合は実用品として扱われる物が多いため、こうした鑑定書は付いていない場合が多いです。比較的新しい和楽器だと、製造元が発行する保証書や説明書などの資料が添付されているものも多いので、そちらで製造元を確認することも出来ます。
和楽器の「銘」や「作家銘」の有無・内容
和楽器の中には「作家物」もあり、例えば琵琶の場合は人間国宝の「石田不識」氏が有名です。こうした価値ある作家物の和楽器だと市場でも高い評価が付く場合が多いので、買取価格も期待できます。
作家物かを判断するには、画像のような作者の判や署名、印などの有無を確認します。こうした銘が確認できただけでも作家物である可能性があります。
どうして「確認出来ただけでもOK」かというと、こうした和楽器の印から作家を特定するとなると、和楽器に興味がない人にとっては非常に厳しいからです。
まず、和楽器の判や印は読めたらラッキーというくらいに見づらい場合が多いです。印がかすれて消えかけていたり、例えば和太鼓になると革を張った内側に署名が書いてある場合が多いので、革が張られていない状態でないと署名が確認できないようなこともあります。
そして「印や号の法則」を理解し、正しい作家かどうか判断することは判読以上に難しいことです。例えば「田嶋選」という焼き印が入った尺八があるのですが、これは田嶋選という作家が作ったというわけではありません。岡寺竹勇さんの工房で作られ、尺八奏者の田嶋直士さんの鑑定を受けて認められた品に押される印です。
こうした事情から、印や銘で作家の詳細まで判断すること自体が困難ですので、とりあえずは銘の有無だけ確認すればOKなのです。
ただ、銘の部分を読めるように撮影し、骨董品買取業者のメール査定にて質問すれば専門家の話を教えてもらえるので、無料査定で確認してみるのはおすすめな方法です。
和楽器の作りを確認
上記でもご紹介したように、「丁寧な作りの和楽器」は高級品である可能性が高く、高価買取も期待できます。和楽器ごとに鑑定ポイントは異なるため全ての場合に当てはまるわけではありませんが、手の込んだ作りかどうか確認できる箇所を紹介します。
1.内部の作りの確認
琴や尺八のように”音を内部で共鳴させる”タイプの和楽器は、内部に模様が彫られている場合があります。手の込んだ模様であるほど買取価格は期待できます。
2.表面の装飾の確認
例えば琴なら横の側面の部分に、琵琶なら表面などに「手の込んだ装飾」が施されている場合があります。象牙や蒔絵など装飾の種類は様々ですが、こうした立派な装飾のある和楽器は高級品である可能性が上がり、高価買取も期待できます。
3.付属品の確認
琴なら「琴柱」、琵琶や三味線なら「撥(ばち)」など、演奏の際に使う小道具がありますが、こうした付属品には象牙やべっ甲、つげなどの高級素材が使われている場合があり、単体でも買取価格が付く場合があります。
また、そうした”良い小道具で演奏するだけの価値がある和楽器”ということも言えますので、和楽器本体も必然的に高く売れる可能性は上がります。
ここが注意点!
上記のポイントはあくまで目安のひとつですので、該当する和楽器であっても絶対に高く売れるわけではありません。逆に、3つのポイントに該当しなくても高く売れる和楽器である可能性も十分にあります。
また、作者不明の和楽器でも骨董品・美術品としての価値が評価される場合も多いので、作家が特定できない=価値がないというわけではありません。
上記でご紹介した鑑定ポイントはあくまでひとつの目安に過ぎず、他にも様々な鑑定ポイントがあり、素人で和楽器の価値を正しく鑑定・判断することは非常に困難です。
ですので、和楽器は自己判断での処分や売却は避け、まずは骨董品買取業者といった専門家に無料相談することをおすすめします。
和楽器を高く売る為のコツと注意点
和楽器を高く売るための最良のコツとしては、やはり「和楽器の相場をある程度把握しておく」という点が大切です。
相場さえ分かっていれば、ヤフオクやメルカリなどで個人売買を行うにしても、好みの買取業者へ売るにしても、安すぎる値段で手放してしまって損するケースは避けられるためです。
ただ、これまでご紹介してきたように、和楽器を鑑定して価値を判断するのはやはり専門家でないと不可能です。中古の和楽器になると状態でも買取価格が大きく変わりますし、例え同じ作家の和楽器であっても、作品の作りや木材の種類によって買取価格が倍以上違ってくるケースが当たり前だからです。
そのため、素人でも和楽器の相場を簡単に知る方法としては2社以上の骨董品買取業者で相見積もりを依頼して、買取相場と作家情報を把握する方法をおすすめしています。
問い合わせ内容は使い回しできるので手軽ですし、複数の業者に依頼することで、素人でも大体の買取相場を把握できます。
専門家からどういう作品なのかも教えてもらえますし、買取に出すにあたっても一番高く売れる業者が簡単に分かるので、和楽器のような価値が不透明な骨董品を買取に出す場合、とてもおすすめの方法です。
ここが注意点!
相見積もりを取る際の注意点ですが、「よくわからない骨董品買取業者へ依頼する」のはあまりお勧めできません。もし悪質な買取業者に当たってしまうと、どんな価値ある骨董品でもガラクタ扱いしてタダ同然の値段で買取しようとしますし、そもそもの鑑定眼があるかも分かりませんので、依頼するだけ時間の無駄になってしまいます。
和楽器の鑑定・売却のおすすめ業者は?
和楽器の価値を素人が判断するのは非常に難しく、どんな価値ある和楽器だとしても、ただボロボロの古い和楽器にしか見えない場合も多いです。
さらに琴や和太鼓などの和楽器は収納スペースも必要なので「演奏する人もいないし、ゴミとして処分してしまおうか」と考える方も多いです。
ですが、和楽器は骨董品・美術品としての価値が評価されやすく「家に眠っていた琴が数万円で売れた」という話も珍しくありません。
「高く売れる和楽器だったのに、知らないうちに処分してしまった…」というのは非常に勿体ない話ですので、価値が気になる和楽器があれば、まずは当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」に無料相談してみる事をおすすめします!
和楽器の買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、和楽器の買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「和楽器の買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になる和楽器が見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
和楽器買取についてまとめ
使わない和楽器の処分に悩んでいる方は意外と多いのですが、このように骨董品として売れるような和楽器も多く存在します。
全ての和楽器に必ず価値があるというわけではないのですが、プロの鑑定の結果「有名な作家物の和楽器」や「美術品として評価される価値ある和楽器」だと判明すれば、1点あたり数十万円単位の買取価格が付くことも珍しくありません。
逆に、和楽器の鑑定を100%自己判断に頼ってしまうのはあまりおすすめしません。本来の価値を知らないままネットオークションなどで自分で売却すると、本来の和楽器の価値より遥かに安い値段で取引し、損してしまう可能性もあるためです。
価値が気になる和楽器があれば、まずはメール査定などで骨董品買取業者に相談してみることをおすすめします!