白檀とはインド原産の植物で「サンダルウッド」あるいは「檀香」とも呼ばれ、爽やかな芳香を持ち、古来から香木としても広く利用されてきました。
香で使われるのはもちろんですが、加熱しなくても「そのままでも香る」という特性があるため、彫刻や扇子などの工芸品・美術品にも加工され、骨董品買取でも買取価格が付くものが多く存在します。
ただ、白檀は品物によっても価値は大きく変わりますし、高値が付きやすい鑑定ポイントも複数ありますので、このページでは白檀の買取相場や鑑定価値、高く売れる白檀の特徴や鑑定ポイントなども分かりやすく解説していきます。
実際に白檀を売るにあたっておすすめできる骨董品買取業者も併せて紹介していますので、白檀の買取を検討している方もぜひ参考にしてください。
ここがポイント!
白檀の鑑定ポイントは、基本的に香木としての素材価値ではなく、彫刻などに加工された「作家物」や「美術品」の価値が評価されやすいです。
そのため、高く売れる白檀の鑑定は非常に難しく、骨董品や美術品に精通している人間でないと本当の価値は分からないケースが多いです。
価値を知りたい白檀製品をお持ちの際は、このページで得た鑑定情報と並行して「骨董品買取業者の無料メール査定」などを利用し、簡易的にでも正しい価値を知っておくことを推奨しています。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら、完全無料にて相談・査定を受け付けていますので、価値を調べたい香木があれば、まずは相談してみることをおすすめします!
目次
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香木の「白檀」について
「白檀」とは、インドのビャクダン木から採取された木材のことを指し、芯の部分に含まれる精油から芳香が出ています。
白檀自体は、いわゆる「寺院の香り」「お香の香り」としてメジャーな扱いですが、外気に触れることでだんだん香りは薄くなっていってしまうので、古い木彫りの彫刻や扇子が、実は「香りが薄れた白檀」だったということもあり得ます。
白檀製品は様々なものに加工されることが多いので、まずは「こういう品物になって流通している場合が多い」という一部を紹介していきます。
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彫刻
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扇子
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数珠
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原木
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香道用白檀
高く売れる白檀ってどんな白檀?
高く売れる白檀製品は、まず「作家物」や「美術品」としての価値が評価される品物です。
ただ、「作家や制作年代」などの美術品としての鑑定ポイントはもちろんですが、「白檀の種類」によっても相場は変わります。
そのため、白檀が高価買取に至る理由も「有名な作家の仏像」「香木店の繊細な彫刻扇子」の他、「老山白檀という貴重な白檀だから」など様々です。
ここがポイント!
白檀以外にも香木の種類はたくさんあり、中には白檀よりも高い価値で取引される香木も多く存在します。
ただ、香木の分野は非常に複雑ですので素人目ではなかなか見分けが付きにくく、自己判断だと価値を見誤ってしまう可能性が非常に高いです。
そのため、まずは「白檀らしき品物」「おそらく香木だと思う」といった品物を持っている場合は、専門家のメール査定などを利用して買取価値を明らかにすることをおすすめします。
特に香木の分野は希少価値が高い品物がかなり多いので、例えただの木材・木片に見えるようなものでも、専門家から見れば高い価値を持つ香木だったというケースも十分にあり得ます!
なんでも鑑定団に出てくるような数百万円、数千万円の価値はなくとも、例えば数万円で売れるような白檀ならば、一般家庭から見つかるような可能性も十分にあります。
査定に出して「白檀ではない」と判明した場合も、他の香木としての価値だったり、あるいは美術品としての価値が評価されて買取価格が付くケースも期待できます。
ただ、香木の分野は香りや色合いなど「経験豊富なプロでないと比べようがないポイント」が価値に大きな影響を与えますし、彫刻や置物であれば美術品への知識も問われます。
そのため、まずは専門業者の無料相談や無料査定などを利用して、買取価格を確認することをおすすめしています。
では、ここからは「高く売れる白檀の鑑定ポイント」も踏まえつつ、どんな白檀がどれくらいの買取価格になるのかも具体的に紹介していきます。
白檀の買取相場と価値について
ここでは、白檀の買取事例として概要と相場をまとめて解説していきます。
白檀彫刻(松本明慶:作)
白檀の場合、このような仏像彫刻に加工されている場合が多いです。
白檀といえば「寺院の香り」「お線香の香り」をイメージする方も多いと思いますが、古来から仏教とは切り離せない関係で、「白檀は仏教とともに伝えられた」という説もある程です。
そのため、仏像や観音像などの宗教をルーツとする白檀彫刻は多くあり、世界的に有名な大仏師や彫刻家が手掛けた作品も存在します。
こちらの白檀彫刻は「松本明慶」という仏師が手掛けた観音菩薩像で、買取相場としてはおよそ20万~25万円前後が期待できる品です。
松本明慶(まつもとみょうけい)氏は京仏師の野崎宗慶から仏像制作を学び、1991年に大仏師の称号を授かります。パリの東洋美術館にて仏像修理も行うなど世界的に活躍する仏師で、精巧な彫りと造形を得意としています。
日本を代表する仏師の一人であり、作品によっては相場も非常に高額で、大型作品になると1点が100万円を超える価格で取引されることも多いです。
白檀扇子
こちらは「鳩居堂」という、1663年に創業した香メーカーが販売していた白檀製の扇子です。
古い品ですのである程度の経年劣化は見られますが、買取相場としてはおよそ9000円~2万円前後が期待できる品です。
鳩居堂は東京と京都に店舗が存在し、現在もあらゆる香や香木、香道具などを販売しています。伽羅などの高級な香木も手広く扱っており、老舗としての信頼があるので買取相場も高めに出やすくなっています。
白檀の扇子の買取の場合、基本的にこうした「工房物」あるいは「作家物」の価値が高いのですが、作家不明の白檀扇子でも「中国骨董」なら相場も高くなりやすい傾向があります。
老山白檀
「老山白檀」とはインド南部のマイソール地方で採れる白檀のことです。
現在は伐採・輸出制限が掛けられているため相場が更に高騰しており、伴って偽物も多く発見されるようになりました。
老山白檀はあらゆる白檀の中でも最高級品だとされており、老山白檀だと保証されていれば、例え手のひらサイズの角材や丸太でも買取価格が付く可能性があります。
こちらは「老山白檀の原木(角材)」で重量はおよそ600g、買取相場としてはおよそ5~8万円前後までが期待できます。
高く売れる白檀の特徴と5つの鑑定ポイント
白檀製品は基本的に「作家物」あるいは「美術品としての価値」が評価されて高価買取に至る例が多いです。
ただ、これらの価値を見極めるのは非常に難しく、素人で骨董品的な価値を見るのは非常に難しいため、鑑定はプロに任せることを強く推奨しています。
ただ、「高く売れそうな白檀かどうか、ある程度目星を付けられる特徴」はありますので、そちらを5つのポイントから紹介していきます。
高く売れる白檀か判断する5つの鑑定ポイント
- 鑑定書が付いている白檀かどうか
- 彫刻・置物ならば「銘」を確認
- 白檀の「メーカー(工房)」をチェック
- 白檀の「情報」を確認
- その他のコレクションも一通り確認
鑑定書が付いている白檀かどうか
まず「鑑定書が付いているような白檀製品」は、ほとんどの場合で買取価格が付くような品物だと考えてOKです。
骨董品や美術品に付いている「鑑定書」とは、骨董商のオーナーや法人機関などの「第三者機関が骨董品を鑑定」し、その結果を書に記したものです。(※鑑定機関は様々ですので、上記の鑑定書画像とは異なる場合も多いです。)
ですので、鑑定書が付いている骨董品となると、いわば「第三者機関が既に価値を証明してくれている」という意味になりますので、市場でも好まれやすく高価買取が期待できます。
あるいは「極書」「鑑定シール」なども鑑定書と同じような意味合いを持つものが多いので、こちらも査定の際には一緒に見せることをおすすめします。
箱などの付属品を確認
白檀の彫刻や置物などの場合、作家物かどうかも大切な鑑定ポイントのひとつです。
作家物であれば、箱の表面に作品名・作家名が筆で書いている「共箱」に入っている場合が多いので、もし共箱があれば、そちらの文字を読むことで作家の名前も確認できます。
共箱がなくても、付属品や保証書、立札などに作家名が記してある場合もあります。
ただ、古い作品だと共箱が作り替えられていたり紛失したり、そもそも最初から共箱がない場合も多いので、以下の「銘」もチェックしておくことを推奨します。
彫刻・置物ならば「銘」を確認
「作品に箱や付属品がない」場合、作家物かどうか目星を付ける方法としては、作品の裏など目立たないところに「銘(サイン)」が入っている場合が多いので、そちらをチェックするのが一般的な方法です。
ただ、銘だけで作者の名前まで分かる場合はかなりラッキーで、骨董品に入っている銘はほとんどが「漢字1文字2文字」「何かの記号みたいなもの」というケースが多いです。
そのため、とりあえずは「銘の有無」だけ確認できればOKで、入っていれば作家物としての可能性を考慮しても良いでしょう。
詳しい買取価値を調べたい場合は、メール査定(写真査定)の際に銘の部分を撮影して質問すればスムーズです。
白檀の「メーカー(工房)」をチェック
白檀の彫刻や置物の場合は「作家」、香メーカーから販売されている品は「工房」が分かる場合があります。
彫刻の場合は上記で説明したような「銘」というサインが入っていますが、工房は白檀が入っていた箱などを見てチェックすることが出来ます。
こうした由緒ある工房の作品だと「出所がある程度保証されている品」として扱われ、特に偽物が多い香木界ではある程度の通用力が期待できます。
また、銘や箱がなかったとしても、作品についてのメモ書きが残されているような場合もありますので、作品と一緒に保管されている付属品があれば一通り目を通しておくことをおすすめします。
その他のコレクションも一通り確認
白檀の他にも骨董品や香木のコレクションがある場合は、見た目だけで分かる情報だけでも良いので、ある程度の内容を把握しておくことをおすすめします。
例えば、中国骨董のコレクションの中に白檀の置物や扇子が紛れていれば、その扇子も中国発祥の骨董品である可能性が挙げられますし、香道を嗜んでいた等で他にも多くの香木コレクションを持っている場合もあります。
※もちろん、他のコレクションがなく白檀だけの場合でも、大抵の買取業者では骨董品1点から問い合わせOKなので全く問題ありません。他のコレクションの確認は、あくまで価値の目星を付けるポイントのひとつです。
ここが注意点!
骨董品には昔から偽物・贋作が多く、白檀の場合も「偽物の銘を入れて作家物だと偽っている彫刻」「安価な木材に白檀の香りを付けただけ」といった偽物も多くが流通しています。
そのため、上記のポイントに該当していたとしても、絶対に高く売れると保証できるわけではありません。
ただ、骨董品として価値が付くものの見分けは非常に難しいので、逆に上記ポイントに当てはまらなくても買取価格が付く白檀だという可能性もあります。
そもそも香木は白檀以外にも非常に種類が多いので、査定の結果「白檀じゃなかったけど高く売れた」という可能性も挙げられます。
そのため、確証が持てなくても「これって白檀かも?」と思う品物があれば、まずは骨董品買取業者に相談してみることをおすすめします!
白檀を高く売る為のコツと注意点
白檀を高く売るための一番のコツは、やはり「お持ちの白檀の相場をある程度把握しておく」ことが一番おすすめです。
相場さえ知っていれば、買取業者へ売るにしても、ヤフオクやメルカリなどの個人売買を行うにしても、安すぎる値段で売ってしまって損するケースは避けられるためです。
ただ、白檀などの香木の価値を鑑定するのはプロでなければまず不可能で、知識がない状態では本物と”白檀の香りを付けた安い木材”を見分けるのも難しいほどです。
そのため、素人でも簡単に白檀の買取相場を把握する方法として、まず2社以上の骨董品買取業者にメール査定を依頼し、買取相場と作品詳細を把握する方法をおすすめしています。
メール査定なら骨董品を撮影して送るだけで簡単に品物の情報を伝えることができますし、業者ごとの買取価格も簡単に知ることが出来ます。
専門家からどういう作品なのかも教えてもらえて、とりあえず価値を知ってから売るかどうか考えることも出来ますので、価値が分からない香木をお持ちの場合には非常におすすめの方法です!
ここがポイント!
どうして「2社以上の骨董品買取業者にメール査定」を推奨するのかというと、香木のような相場が不明瞭な品物の場合、依頼する骨董品買取業者によって査定レベルも大幅に異なるためです。
特に作家物の大型彫刻や一部の香木には、価値が非常に高いものがあるのですが、同時に査定も複雑になりますので、業者ごとの査定レベルも大切なポイントです。
複数の買取業者でメール査定を行っておくことで、素人でも大体の買取相場が把握できますし、実際に買取に出すときも最も高く売れる買取業者が分かります。
メール査定を依頼することによって買取業者ごとの価格差もはっきり分かりますし、問い合わせ内容は使い回し出来るのでそれほど手間も掛かりません。
白檀の鑑定・売却のおすすめ業者は?
白檀は経年によって香りが薄れていくので、見た目こそただの木材にしか見えないようなものがあるのですが、「作家物の彫刻」「造形が細かい白檀扇子」などは骨董品として買取価格が付くものも多いです。
数百万円の鑑定価格までとはいかなくても、例えば数万円単位で売れるような白檀製品ならば、一般家庭に眠っている可能性も十分ありますし、「大事そうに包まれている古い木材が見つかった」という場合など、実は高い価値がある香木だというケースも十分に考えられます!
あまり高く売れなさそうだからと、本来の価値を知らないまま捨ててしまうのはもったいないので、価値が知りたい白檀や香木らしき品物があれば、まずは当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」の無料相談を利用してみることをおすすめします!
白檀の買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、白檀の買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「白檀の買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になる白檀が見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
白檀買取についてまとめ
白檀は古来より香木として広く知られ、彫刻や扇子、数珠の素材としても活用されてきました。
そのため工芸品や美術品として扱われることも多く、骨董品として高額が付く白檀作品も数多く存在します。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら、骨董品の価値を基準とした査定が可能ですし、メール査定で手軽に買取価値を知ることも出来ます。
「家にある白檀彫刻を売りたい」方から、「価値がないかも知れないし、本格的な鑑定に出すほどでもないから、手軽に買取価値を知りたい」という方まで幅広くおすすめできる骨董品買取業者です。
また、福ちゃん以外にも「骨董品買取専門の業者で、高い専門性(日晃堂)」や、「テレビCMでお馴染みのスピーディな出張買取(バイセル)」など、それぞれの買取業者で異なる長所もありますので、下記の骨董品買取業者おすすめランキングもぜひ参考にしてください。